【香港生活】病気や怪我にあったら?|公立&私立病院の違いや保険について

私ミシェリーの描いた香港海外生活と病院|気になる公立と私立病院の違いや保険のアイキャッチ LIFE

香港での海外生活では病院を利用するリスクに備えることが大事です。
香港で病気やケガに見舞われたとき香港の公立病院と私立病院はどんな対応をするでしょうか。
本稿では、公立と私立病院の違い会計の仕方香港の保険請求についてご紹介します。

こういう方にオススメの記事☝
  • 香港での海外生活を検討されている方
  • 香港で暮らしていてご自分やご家族が病院にかかる必要に見舞われた
  • 香港の医療保険に関心のある方

香港で病気やケガに見舞われた!

香港では病院にかかると医療費が嵩むというのは有名な話。
私は自身が入院するまで、そんなことは露も意識しておりませんでした。

大病のときにかかった私立病院と、軽い風邪をひいたときにかかった公立病院では、ホスピタリティーが全然違って驚いた

症状によっては、天国と地獄を味わうことになるはず(汗)…。

あと、日本の保険会社と香港の保険会社とでは、医療費の清算処理のスピードが全然違ったよ!


さて、一体どんな違いがあるのでしょうか。

最後までどうぞお付き合い下さい。

香港の病院イメージ図、Pixabayからダウンロード

気候が違うと身体を壊しやすいもの

私は何度か香港の病院に入院しました。

日本と香港は気候が大きく違います。
高温多湿な香港は、身体に湿毒がたまり、身体に不調が出やすいのです。

さて、そんなことなど知りもせず、アドバイスを受ける機会もなかった私は、香港に来てからひどく身体を壊しました。
香港の私立病院に、何度もお世話になりました。
入院だって片手位はしたと思います。

さて、香港の私立病院とはどんなところなのでしょうか。

五つ星ホテルか!?香港の私立病院

香港の私立病院の病室にはグレードがある

香港の私立病院イメージ図

入院するレベルですので、当の本人の私は倒れこんでおり、実際の手続きはハビーがしてくれました。
香港の私立病院病室にグレードがあります。

私立病院の病室にはグレードがある!
  • 一番高い
    窓付き×個室

    五つ星ホテル級によい扱いを受ける、シャワー&トイレ付

  • 二番目に高い
    窓なし×個室

    窓こそないが五つ星ホテル級によい扱いを受ける、シャワー&トイレ付

  • 三番目に高い
    窓付き×セミ個室

    シャワー&トイレは相部屋の人とシェア

  • 一番安い(人気があり病床が塞がっていることが多い)
    窓付き×集合部屋

    隣のベッドとの距離が近いがカーテンで仕切ることも可、シャワー&トイレは共有スペースで利用

加入中の保険が医療費の何割をカバーするかにもよりますが、日本の保険会社の海外旅行保険に入っているのであれば、窓付き個室の入院コースでもおそらくカバーされることでしょう。

私は、保険の元を取るために、迷わず窓付き個室に入りました。

一番高い!私立病院の窓付き個室とは
  • 独り占め
  • 高級ホテルばりにピカピカ
  • 静か
  • 夜更かしだってできる
  • 必要に応じてドクターも看護師さんもすぐ来てくれる
  • 看護師さんの対応が最高に丁寧

倒れこんでおりますので、病室の美しさを愛でる余裕などありませんでしたが、間違いなく、かなりのセレブな待遇を頂戴しておりました。
病院内にあって、最上級のケアを受けられるのは間違いありません。

私立病院とはいえ、お部屋のグレードが下がるほどホスピタリティーも下がってくる…そういったことは事実存在します。
しかしながら、それほど劣悪な下がり方ではなく、許容範囲のケアを受けることができましょう。

食事はルームサービスかカフェテリアで

香港の病院食は、日本とは違います。
日本ですと、管理栄養士が考案したメニューから患者の症状に合わせて三食提供されますよね。
香港は、お部屋についている電話を使い病院内のカフェテリアに自分で注文します。

つまり、お腹が空いたタイミングで自由に何度でも飲食できるってこと。

メニュー表は各病室に用意されており、それを参考に選ぶことになります。
まめに覗きにくる看護婦さんに、「こんなのが欲しい」と言うと、代理注文してくれます。
また、気分転換を兼ねて自らカフェテリアに出向き食事を楽しむこともできます。

日本では食事代は、病院としての請求になっておりますでしょうが、香港は各自が注文し食べた金額を別途請求されます。

食事は、至って普通のメニューを提供。
消化によいお粥から、珈琲サンドイッチ油ぎった炒麺まで、まるで茶餐庁のようなラインナップとなっております(茶餐庁とは香港の大衆的な喫茶レストランのこと)。

香港私立病院のカフェのイメージ図

一挙手一投足すべて医療費に加算される

いつだったか、酸素吸入を受ける機会がありました。

香港私立病院の酸素代は有料のイメージ図

退院時に、請求書の明細をみて驚きました。
酸素吸入の料金もしっかり加算されていたのです。

それも、酸素吸入の施術代だけでなく、酸素代も別途加算されておりました。
緊急時だったので、自ら請求したわけではなく、医師の判断でなされた処置でした。

酸素さえもお金が発生するとは!笑
明細を手にしていたときは、もうすっかり元気になっていたので、つい笑ってしまいました。

香港の私立病院は一挙手一投足すべての行為がお金となって請求されることを知っておいた方がよいでしょう。

あなた誰?3人の担当医を受け入れた末路

今後香港の私立病院に入院する人にぜひ知っておいていただきたいこと。
それは、自分の担当医が誰なのか常にチェックをしておいた方がいいということです。

初めて香港の私立病院に入院したときのことでした。

香港私立病院の医者のイメージ図

「はじめまして、担当医のAです。」

そう自己紹介を受けてから、定期的に回診にきてくれていた彼は、あるときこんなことを言いました。

「明日の回診は、Bというドクターがくるからね。」

医者だって休みは必要です。
つまり代打で来てくれる人なのかなと思い、「OK」といってお別れしました。
その後Bが初めて来て、Aと交代で来るようになりました。

で、また更にある日、Aは「明日はCが来るからね」というのです。
三人目のドクターその一回だけ回診に来て、それ以降はAとBが順番にきたのでした。

長い入院でしたが、すっかり元気になり、退院することに。
そして、明細表をみてびっくりするのです!
担当医がAとBとCとなっており、AとBとCは各々担当医料金を同額ずつ請求していたのです。
3人の担当医を受け入れた末路、医師のコンサルタント料金が三倍に!
全く安くもありません。
Cに至っては一回しか回診に来ていないのに…。

あなたよ?
一体何をしてくれたっていうの?

心の底から思いました笑。
まぁ、保険会社が調査することだから、これは保険会社に任せようと、何も言わず支払いました。

ババン!カードを切ってやりましたぜ☝

香港の私立病院で医療費を払うイメージ図

香港で医療とはビジネスなのだと、初めて香港の私立病院に入院したとき思い知ったのでした。

個室にトイレとシャワーがついている

香港私立病院個室のシャワールームとトイレのイメージ図、Pixabayからダウンロード

香港の私立病院の個室には、トイレとシャワーがついています。

誰の目も気にせず、好きなときに用を足せますし、シャワーを浴びることもできます。

これは、公立病院ですと、まず間違いなく難しいでしょう。

香港の公立病院

公立病院へ受診してみた

私はあるとき、風邪を引きました。

香港で風邪をひいたイメージ図、Pixabayからダウンロード

香港軽い症状の場合にかかるのにオススメなのは私立のクリニック
これは私立病院ほどお金がかからず受診ができ薬を処方してもらえる医療サービスです。
当時私は私立のクリニックの存在を知らなかったので、軽い風邪をひいたとき、公立病院に行ったことがありました。

友人
友人

香港のIDカードを持っていれば一律500香港ドルで見てもらえるよ。
しかも薬代込

ミシェリー
ミシェリー

えぇ!ホンマでっか!!

私が風邪を引いたその当時、香港ではインフルエンザが猛威を振るっていた時期でした。
受付を済ませようと館内に入ったらびっくり。

ミシェリー
ミシェリー

なんだこの人混みは!
ベッドが数珠つなぎ長蛇の列をなしている!!

エントランスホールいっぱいに、救急患者さんが列をなしていたのです。
しかもベッドごと(汗)。
時間もあり、体力もさほど落ちていなかった私は、救急患者さんより後回しになるのは当然のこと。
お薬をもらってかえるのに丸一日使うことになりました。

悲惨!地獄絵図をみた気分

香港公立病院イメージ図、Pixabayからダウンロード

小見出しに「地獄絵図をみた気分」と書きましたが、救急患者のベッドの行列は私が帰る時間にも伸びており、ご自分でお手洗いに行けない患者さんはどうしてもそこでしてしまった…なんていうアクシデントも目立ちました。

どんな症状でかかっても薬代込みで500香港ドルっていうのは聞こえはいいんですけどね。
香港の公立病院は、切実に医療を求めている方には満足いく処置を提供できないという辛い現実もあります。

香港病院医療一大ビジネスだね☝
良質な医療を期待するほどにお金がとってもかかるもの。

香港では、多くの人が保険を契約し私立病院で適切な医療を素早く受けられるよう備えているのです。
香港での海外生活は、保険はマストです。
日本で会社が保険を手配してくれている人は、問題ありません。
そういった福利厚生のない人は香港で保険を買うことが大切です。

シンプルでスピーディー!香港の保険会社はとってもスマート

日本の保険から香港の保険へ切り替えた

私は駐在員の妻です。
ありがたいことに、会社が保険を用意してくれ、これまでの医療費はそれで請求しておりました。
「た。」なんです(笑)。
実は会社にお願いして、保険会社を変えてもらったのです。
香港で予期せぬ入院を何度か経験し、入っていた日本の保険会社に請求をしたとき痛感したのです。

日本の保険会社って、手続きが面倒なのよね…。

ここが面倒だった!日本の海外旅行保険
  • 請求する金額の裏付けになる書類細かな項目まで用意しないといけない
  • 対応が遅い
  • 書類原本を郵送でやりとり
  • 医療費の請求額が多額になればなるほど、返金されるまでに時間を要する

駐在生活は多少年数経ますと日本の会社の人より現地の事情に精通します。
香港の保険会社の手続の方が日本の保険システムよりはるかにスマートなことに気づいたのです。
これは、日本の会社の人は知る由もないことでしょう。
香港で保険の営業をされている方のお話に感銘を受けた私は、迷うことなくこうしました。

私たちの代わりに会社の人に保険の説明をして交渉してくれないか。

住んでいると、楽な方がいいのです。
かといって、会社の人に香港の保険がどんなふうにいいか、説得する自信はありませんでした。
それで、代わりにお願いしたという次第(笑)。

香港の保険会社の営業のイメージ図、Pixabayからダウンロード

とても優秀な方で、本当に助かりました。

香港の保険の請求の仕組み

日本の会社が契約していた保険は、年間70万円位の商品だったようです。
会社が保険料を負担してくれているので、私たちとしては保険料の金額については問題ありませんでしたが、使い勝手が悪すぎた…笑。
何をするにも今時書面で、保険会社に請求しなければいけないことにわづらわしさを感じていたのです。

駐在員が海外旅行保険を日本の保険会社に請求するときの煩わしさを表現するイメージ図

香港では、保険を商売にされている方が多くいらっしゃいます。
顔出し、名前もしっかり表記して、責任もってサービスを提供されている優秀な方が多くいます。
よくよくお話を伺うと、返金処理は、日本よりも、香港の保険商品のほうが早いのです。

手続きはとってもシンプル。
アカウントごとに設けられたサイトなりスマホアプリで、必要事項と医療費を入力し、領収書の写真を添付し提出するだけ。
スマホで済んでしまうのです。

香港の保険は医療費の請求手続きがスマホで完結してシンプルスピーディーのイメージ図

しかも、請求金額は大体翌日には口座に振り込まれる!
私個人としては、日本の保険から香港の保険商品に切り替えてよかったと、大変満足しています。

大事な医療☝香港での海外生活を安心なものに

いかがでしたか。
今回は、香港の病院(私立&公立)がどんな医療サービスを施しているのか保険の話題に触れながらご紹介しました。

健康が一番のイメージ図

一番には健康でいることが何より大事です。
だけれども、気候の変動が激しく、つい忙しくありがちな香港での暮らしにあって、身体を壊すことは誰もが一度はあることです。
医療の確保をしっかりしておけば、香港での海外生活は安心して送れます。

最後になりましたが、在香港日本国総領事館が発行する、日本語に対応する医療機関の緊急時連絡先をここに添えます。
どうぞご利用下さい。

それでは、また✋

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