台湾高雄へ旅行に行ってきました。
本稿では、現地で出会った美味しい台湾グルメの魅力をご紹介します!
本稿は前作の続きになりますので併せてお楽しみ下さい。
前作「台湾高雄旅モノ語り – 魅力的な観光スポットと現地の食べ物」
朝ご飯におすすめの台湾グルメ店
老店興隆居傳統早點美食 (興隆居)
ここは、私がいつも面白いなーと思って拝見している台湾グルメYouTuberの某お兄さんが紹介していたお店です。
台湾高雄では老舗と称されローカルから愛されております。
店頭の様子
朝4時間から営業するすごいお店。
そんな早朝からオープンしているにもかかわらず、日がすっかり昇り私たちがお店に着いた頃でも長蛇の行列をなしていました。
朝ご飯タイムなので皆さんさくっと食事を済ませて出ていきます。
また、不幸中の幸いなのか、店内冷房がきいておらず暑いので、長居できないません。
結果、席の回転よくお客さんがはけます。
待ち時間短く食事にありつけることでしょう。
実食
我が家が注文したものは…
鹹豆漿、冰豆漿、湯包と…
蛋餅です。
皆さんはこれらがどんな食べ物かご存知でしょうか。
まず鹹豆漿(シェントウジャン)というのは、しょっぱい豆乳のスープ。
搾菜と揚げパンの触感がアクセントになっており病みつきになる味です。
冰豆漿というのは、冷たい豆乳。
店内暑いので、冷たい豆乳を一緒に購入しておくとよいでしょう。
湯包というのは、肉汁多めな肉まんのこと。
ここの湯包は、私の好きな台湾グルメのYouTuberさんもオススメするメニュー。
実際、私も食べてみて、ここの湯包の美味しさに圧倒されました。
何が美味しいって、肉まんの外皮です!
モチモチ感半端なく、こんなに美味しい肉まん食べたことない!とあまりの美味しさにうなりました。
食べるとき、手で割らないように注意してください。
中にたっぷりのスープが入っているので、こぼれてしまいます。
スープを漏らさないように、かぶりつきましょう笑
蛋餅というのは、私は愛情をこめて謎の炭水化物サンドイッチと呼んでいます。
レイヤー度高めのパイ生地のようなパンを切開し、卵と揚げパンを挟んでいただくもの。
なぜ炭水化物に炭水化物を挟むのか非常に不思議ですが、これがまた不思議な美味しさ。
ここでぜひ召し上がっていただきたいのは、湯包!
これだけは絶対なんとしても口にしていただきたい♡
湯包を作るライブブース
店内奥に進みますと、職人さんが湯包を制作しているところを見ることができます。
なんてキレイに包むんだろうとつい見とれてしまいます。
これは、大人数で包まないと消費に追いつかないでしょうね。
きっと明け方から閉店時間まで、ずっと包み続けているであろう厳しい労働のはずです。
ここの湯包は、今でも思い出すほどの美味しさ。
あぁまた食べたいなぁ…次はいついただけるんだろう…?
Louisa Coffee
お店の存在を知ったきっかけ
Louisa Coffeeは台湾ローカルの珈琲チェーン。
先ほどからちらほら登場する台湾グルメYouTuberのお兄さんが某グローバルリーディングカンパニーの大手カフェチェーンより美味しい!と紹介していたので気になって足を運んでみました。
地図に経路を記載したとおり、なんと今回台湾高雄で宿泊したホテル宮賞芸術大飯店の道挟んで向かいにありました。
路面に面した大きなカフェです。
Wifiも使えるので、旅行者にはありがたい空間。
店内広々としており、BGMも素敵です。
開放的なレイアウトになっており、快適な時間を過ごせます。
コーヒーが安くて美味しい!
これがアメリカーノ。
何度も登場しますが、その私の大好きな台湾グルメのYouTuberさんがおっしゃっていたとおり、ここの珈琲めちゃくちゃ香り高く美味しいです。
深みがあって、後味が美しいそんな珈琲です。
この珈琲は、英国ブランドTAYLORSの珈琲とコラボした商品。
TAYLORSは、香港でもスーパーに行くと豆が陳列しているので、よく存じております。
香港にもこういう美味しくて安い珈琲のチェーン店ができるといいのに。
でも、仕方ありません。土地代が高い香港ではそれは無理な話でしょう。
台湾で、リラックスできるカフェスペースで、朝の珈琲タイムを楽しめて最高に幸せでした。
日本からいらっしゃる皆さんにもぜひ足をお運びいただき、台湾の日常クオリティーを体験していただくといい思い出になるのではないかと思います。
ランチのオススメは?
実はあまり大きな声で言えませんが、滞在中、お昼ご飯は一度も食べませんでした。
理由は夜のディナータイムにあります…(フフフ)。
よって、ランチのオススメの店は本稿では紹介しません。
夜のディナータイムのオススメは?
なぜランチを抜いたか。
それは、再会したハビーのお友達が毎晩最大におもてなししてくださったから。
いろんなお店に連れてってくださって、沢山の美味しい台湾グルメを食べさせてくださいました。
心からの御礼をこめて次のとおりご紹介します。
阿美海產店
外観
ここはハビーのお友達に連れてきてもらったお店。青空にスパっと看板が映えて美しいです。
台湾18ビール(18天台灣生啤酒)
台湾通の方はきっと目をきらっきらにしてご覧になっていらっしゃることでしょう。
台湾18ビール(18天台灣生啤酒)は、口に含むとその香ばしさに感動します。
なんて美味しいんだろう!
賞味期限がたった18日間なので、台湾でしか味わえないビールです。
ミルクフィッシュ(虱目魚/サバヒー)
久しぶりにいただきました、ミルクフィッシュ(虱目魚/サバヒー)!
淡白な白身でありながら、嚙むごとにこっくりとした旨味を感じられる魚です。
日本では流通しておりませんが、マレーシア等東南アジア圏では好んで食べられるメニューになります。
焼き加減が絶妙!
網で挟んで火に炙ったのか、鼻を抜ける芳しい香りが心地よいです。
お皿脇に、ライムと塩コショウが添えられており、つけていただきます。
虱目魚の呼称にまつわる一説があります。
鄭成功(田川福松)という、中国の役人がいました。
彼の父は平戸に駐留する中国明朝の役人で、日本人女性との間に生まれたハーフです。
明朝が清にとって代わる状況を憂えた彼は、台湾に渡り政治活動に身を投じます。
その台湾で口にした魚がとても美味しくて、原住民に「啥物魚/sia-mi hi/シャミヒ)?」つまり、「何の魚か?」と尋ねたところ、現地の人がそれを聞き取れず「sat-ba̍k-hî」と聞こえたことから、この魚はサバヒーと呼ばれるようになりました。
「sat-ba̍k-hî」という発音から、元々は「塞目魚」と表記されていたこの魚ですが、時代の流れとともに、現在の表記「虱目魚」が当て字として利用されるようになり、これが現在の名称となっております。
筍の炒め物
筍の若芽の炒め物です。
シャキシャキ触感が心地よく、ソースの甘じょっぱい感じも助けとなって箸がすすみます。
ビールのお供に最高の一品です。
オイスターフライ
これはオイスターフライです。
…と言いましても、実は私には蠣のアレルギーがありますので、気を使って抜いてくださったものです。
…よって、実は卵焼き(笑)。
もしアレルギーがないならぜひオイスターフライを召し上がってください。
高温になったたっぷりの油のなかでふわっと揚げ焼きした卵は、とっても美味しいです。
水連の茎
日本ではみかけない野菜、水連の茎です。
見た目はにんにくの芽に似ておりますが、そういった臭いはありません。
シャキシャキ触感の青野菜といえば空心菜が有名ですが、あれがお好きな方には、水連の茎の炒め物もぜひお召し上がりいただきたいと思います。
茎を痛める前に、干した魚と生姜を油で熱しているのか、旨味をまとった水連の茎は、とても美味しいです。ご飯がすすむこと間違いなし☝
イカの炒め物
台湾高雄は港町!
海鮮を食べてこそご当地グルメを語れます笑
…って言っても、素材をお楽しみいただくのが一番。
私たちはイカを選びましたが、エビも人気でしたよ!
このイカ、プリップリで美味しかったなぁ…♡
ここ阿美海產店は、海鮮をサーブするときは、脇にライムと塩コショウを添えて提供します。
こういう食べ方、素材の旨味を引き立たせてくれて、いいなと感じました。
エビの炒め物
「高雄のエビも負けてない!!!」と画像に記載しておりますが、何に負けてないかと申しますと、ハワイのガーリックシュリンプです。
正直に言います。
ワタシはハワイに行ったことがありません。
よって、ハワイのガーリックシュリンプを口にしたことがない身ですが、それにしてもです。この台湾高雄のガーリックシュリンプだって負けていないと思います。
とっても新鮮です。
火を通しているにもかかわらず、外殻からエビの鮮度のよさが伝わってくるのです。
ニンニクだって、ネギだって、オニオンフライだって、見るからに新鮮!
これは、阿美海產店の必食メニューです☝
六合第一味擔仔麵
非公開だらけの表示を見て驚いてらっしゃることでしょう。
古くからの小さなお店で、地元の人からも愛される美味しい担仔麺のお店です。
ただ、ご安心ください。このお店は六合夜市のストリートで営業しており、高い確率で開いております。
担仔麺とは、台南名物の麺料理で、日本でいうところのうどんに近いもの。
平太長い麺があっさりとしたスープに浸かっており、汗をかいた後身体が喜ぶ味付け。
台北は、八角のきいた醤油ベースの甘じょっぱい出汁が特徴であるところ、台南エリアではあっさりしょっぱめの出汁が好まれ、日本人の口にも合うこと間違いなし!
麺にはコシがあり、箸がとまらぬうまさをお楽しみください。
麺のつかったスープの上には、パクチーと細切れのお肉、そして煮卵が乗っております。
食べ歩く人に優しい小椀サイズもありますので、胃袋の具合と相談してお選びください。
画像のものは小椀サイズです。
苓雅夜市
苓雅夜市は、別名、自強夜市と称されるところ。
台湾高雄で観光客に有名な夜市は六合夜市ですが、ここ苓雅夜市は、ローカルから愛される真の台湾高雄グルメと出会えるそんなところです。
このエリアは、日本人も多く住んでおり、三越等日系のリテーラーも出店しておりますので、現地にご友人のいらっしゃる方は、この夜市を利用されるといいかなと思います。
老牌白糖粿
これは、揚げ餅をお砂糖にまぶしたもの。
「白糖粿」と呼ばれる台湾高雄で昔から食べられているスナックです。
黒の餅米で作ったものもあり、お好きな方を選べます。
熱々の油で膨らんだお餅!
カリっとモチっと感がたまらなく病みつきになります。
表面にまとったお砂糖がお口のなかでしゅわっと溶けていきます。
軽くてつい食べ過ぎてしまいそうな台湾高雄のソウルフードです。
食べ歩きにぴったりです☝
臺灣麵・雞飯
店内へ
台湾高雄ならではの味付けや美味しさに出会いたい人に、ぜひおススメしたいお店です。
お店の正面軒下では、店員のお姉さま方が調理に勤しんでいらっしゃいます。
このお姉さま方が提供するお料理は、目が飛び出るほどの旨さ。
実食
このお店でいただいたものは、牛肉麺と鶏肉飯と…
魯肉飯と…
甜不辣になります。
台北と台南は味付けが違う?
今回台湾高雄に行き初めて知ったのは、台湾台北とは味付けの嗜好が大きく違うということ。
以前台北で魯肉飯と牛肉麺をいただいたときは、八角の香りが強くきく甘じょっぱい味付けのものしか口にしなかったところ、今回高雄に来てその味があっさりしょっぱめであることに驚きました。
そして、美味!
ワタシは断然台南高雄の味付けの方が好きです。
食を通して台湾の文化を知れるのはとても楽しいものです。
台湾高雄にもある!甘くて辛くないてんぷらって?
ところで、甜不辣とは、さつま揚げを甘辛く煮たもの。
さつま揚げが、台湾で甜不辣と呼ばれるようになったルーツをご存知でしょうか。
見た目からは「えぇ?」と驚きを隠せませんが、これは台湾では「てんぷら」として愛されていました。
しかし、てんぷらといっても、台湾の人に「何のこっちゃ?」と理解されづらいでしょうから、現地の言葉「甜不辣」つまり「甘くて辛くない」の文字をあてて、「甜不辣」と呼ばれるようになりました。
これは、日本でいうところの、おでんに位置付けられる一品です。
臺灣麵・雞飯のお店は、個人的には滞在中一番気に入ったお店です。ぜひ日本の皆さんにも、台湾高雄に旅行の際はぜひご利用いただきたいお店です。
番外編|暑い時間帯にオススメのカフェ
那吃口裡
台湾高雄は、とても暑いです。
太陽の高い時間の観光は、非常に汗をかき、身体が水分を欲します。
実は台湾は、かき氷が有名。
冷たい食べ物を嫌う風潮のある中華圏にあって、台湾は珍しくかき氷を口にする習慣があるのです。
店内へ
ここ那吃口裡は、日式かき氷カフェ。
とてもおしゃれなお店です。
きっとオーナーのセンスがよいのでしょう。
那吃口裡は、nà chī kǒu lǐ と発音しまして、つまりは「夏氷り」の当て字です。
可愛らしいネーミングです。
このお店は、高雄観光局が配布する地図で紹介されていたオープン間もないかき氷カフェ。
かき氷のロゴがかわいくて思わずパシャリ。
実食
このお店のイチ押しは、マンゴー味のかき氷です。
…が、前日、ハビーの友人から、人生最大に美味しかったマンゴーをご馳走になりましたので、味の上書きを避け、パイナップル味にしました。
台湾もホスピタリティーが高いなと感じたのは、かき氷にシロップがついているということ。
食べていくと、味が慣れてきて、冷たさも助長してか味に鈍くなるんですよね。
そんなときに、このシロップを後掛けして、最後まで美味しくいただけるように配慮がなされています。
中にゴロゴロとパイナップルが潜んでいて、食べるのがとても楽しかったです。
果肉はプルンとしていて、やみつきになるほど。
氷は目が細かく、お口に含むとスッと消えていくのがこれまた心地よい。
こんなにハイクオリティーなかき氷、食べたのは初めてだったので感動しました。
台湾特産のパイナップルは、香りが爽やかで、暑さで疲労を感じる身体が回復するのを助けてくれます。
太陽の高い時間、涼む場所をお探しのかたに、このかき氷カフェはオススメです☝
まとめ|台湾高雄旅モノ語り – 魅力的な観光スポットと現地の食べ物 #2
台湾高雄は、真の台湾好きにぜひ足をお運びいただきたいエリアです。
前回投稿のBlogでは、観光地を中心にシェアしましたが、観光スポットに足を運ぶと、台北以上に、日本との繋がりを深く感じることが多く、高雄日本間の歴史を通して見聞を広げられてとてもいい思い出になりました。
また、台湾高雄では出会えない、台南高雄独自に育まれた台湾グルメを体験することができ、非常に充実した時間を過ごすことができました。
もしよろしければ、そういった模様をVlogでもシェアしておりますので、ブログと一緒に併せてお楽しみいただけますと幸いです。