香港の台風シーズンは6月から9月とされており、最近では、台風9号（台風サオラー）の被害が記憶に新しいところです。
香港滞在中に台風に巻き込まれた場合どうしたらいいのでしょうか。
香港旅行で知っておくべき台風シグナルと対策法をまとめてみました。
被害大！2023年台風シーズンに到来した台風9号サオラー
香港の台風は、数年に一度、住まう者にとっても被害甚大なレベルのものが上陸します。
記憶に新しいところでは、ここ5年で最も大型の台風9号（サオラー）。
被害が収まらぬうちにBlack Rain（黒雨警報）が襲来し大惨事に。
倒木、崖崩れ、浸水が酷く、香港での生活に支障が出ました。
この予報を受けて、香港ローカルは早い段階からスーパーや街市場へ食材の買い出しに走ったんだよ。
私が足を運んだとき、お店の棚はすでにすっからかん。
びっくりしちゃったよ！
香港の台風シーズンと発生回数は？
本来、香港の台風シーズンは6月から9月とされております。
しかし温暖化の影響か、気候にずれを感じることが増えてきました。
香港滞在中は、予期せぬ事態に備え各自で情報に注意を向けておくことが大切になってきます。
また、香港では平均年6回台風が上陸すると言われております。
台風シーズンにあっては、地盤が緩いなかで再び台風を迎えることもあり、大きな被害が予想されます。
どうぞお気をつけ下さい。
香港で台風のシグナルが発令すると…｜香港人のライフスタイル
難しい話ばかり書いていても飽きますでしょうから、ここで小話でも挟むことにします。
シグナル発令の予報が出ますと、香港の人は若干浮き足だちます。
「仕事に行かなくていい」…そう、舞い踊りする人も少なくありません。
実際台風が来ますと、映画館は時間を持て余す人で混み合います。
また、近隣の家族や友人らと集まり、麻雀やテーブルゲームをして盛り上がるようです。
日本ですと厳しい目で評価されがちですが、香港ではそういった感覚はありません。
与えられた時間、自分が好きなように楽しむ…これが、香港人のライフスタイルです。
香港旅行で知っておくべき台風シグナルと対策法
シグナルの数字が飛び数字で抜けている？
ここで、香港の台風シグナルについてご紹介します。
香港の台風のシグナルは5段階に分けれ、それは、1、3、8、9、10になります。
間の数字はどうなってるの？と気になる方がいらっしゃると思いますが、飛び数字は香港のシグナルにはありません。
シグナルの間に飛び数字があるのは、歴史的な経緯によるものです。
この仕組みは、1917年に制定されたもので、当初は1から7までのシステムでした。
その後、使われないシグナルが削除されたり、新たに追加されたりしたため、現在ある5段階制となりました。
香港の台風シグナルとその対策一覧
香港で台風のシグナルが発令されたときの対処法は次のとおりです。
| シグナル | 香港の台風シグナルと対策法 | |
|---|---|---|
| 1 | 戒備 | 台風のレベルとしてはまだ深刻ではない勧告レベルの警報。 香港の約８００キロ以内に熱帯低気圧が発生しており、今後香港に影響を及ぼす可能性があるので気を付けましょうというもの。 |
| 3 | 強風 | 香港に接近する熱帯低気圧により、香港に強風がもたらされますよという勧告レベルの警報。強風により波も高くなるので、間もなくフェリーの運航が止まるかも…という警戒はしておいた方がよい。この時点で、数時間後にシグナル8以上が発令されるとアナウンスがなされている場合は、スーパーマーケット等で必要な飲食物を購入しておいた方がよい。ひょっとすると、香港市民で殺到していることもあるので、お早めに。 |
| 8 | 烈風或暴風 | このレベルから、実生活に影響が出始める。具体的には、MTRの一部の路線を除き、公共交通機関の運行が停止し、学校は休校、出勤停止となる。また、商店や飲食店等のサービスも止まるので、飲食物を入手しづらくなる。 シグナル８に至ると分かっている場合は、事前に用意しておいたほうがよい。 |
| 9 | 烈風或暴風風力增強 | シグナル８よりも風の強さが増したもの。シグナル９になるに至るまでには、台風により影響が出るおそれのある管理物には、予防措置を済ませておく必要がある。 外出禁止が呼び掛けられる（罰則規定はなく実際は必要に迫られて外に出る人もいるが推奨はしない）。 |
| 10 | 颶風 | 颶風とはハリケーンの意。香港の台風のシグナルで、もっとも警戒度の高いもの。風雨が凄まじく、室内にあっても、窓ガラスが割れて怪我をする恐れがあるので、窓からは離れて過ごすのがよい。 シグナル９に続き、外出禁止が呼び掛けられるが、必要に迫られ外出せざるを得ないときは、物置や室外機のように飛んでいきそうなものが設置されている付近は歩かないようにすること。 |
香港の台風情報を入手する方法
香港旅行滞在中は、情報の入手に戸惑うことが多いと思います。
サービスのしっかりとしたホテルに宿泊している場合は安心！
しっかりと表示し、宿泊客への周知を徹底します。
一方、ゲストハウス等で滞在の場合は、自分頼りとなることを忘れてはなりません。
ここで、皆さんに台風情報を収集できる方法をご紹介します。
香港天文台｜MyObservatory
香港天文台は、香港政府の正式な気象情報を発信する機関です。
スマホアプリMyObservatoryは、香港天文台の公式発表をオンタイムで入手できるアプリです。
事前にダウンロードしておくことをおすすめします。
台風警報やシグナルの詳細だけでなく、地域ごとの天気や気温などもわかります。
香港国際空港｜HKG My Flight
台風時のフライトキャンセルや遅延の出発・到着見込みなども看過できない情報です。
香港国際空港のアプリHKG My Flightは、そういった情報がリアルタイムで更新されるので、必携です。
Vlog「雨上がりの香港島｜夜景がキレイだったから」
本稿は、香港の台風情報やそれを得るための媒体を詳しく記事にしたものです。
香港で台風に見舞われた方のお役立ていただけるといいなと思い投稿しました。
また、お時間あります方は、次のVlogもあわせてご覧ください。
台風シーズンでも世界三大夜景を楽しんでいただける内容となっております。
Vlog内では夜景をシェアするだけでなく、香港夜景やヴィクトリアハーバーにまつわる歴史も語っております。
また上記Vlogは、「台風シーズンでも香港で観光旅行を楽しめるのか」というシリーズ第二弾です。チャンネル内では再生リストにしてご覧いただけるようにセットしてあります。一緒にお楽しみください。
第一弾「雨降る香港島｜美食街太安樓なら台風シーズンでも楽しめる」
