譚仔雲南米線は香港の大手米線チェーン店。
お腹がすいたら自然と足が向いていた…なーんてことも。
香港にいらっしゃる皆さんにも絶対食べて欲しい!
今回はそんな香港グルメの譚仔雲南米線の魅力を徹底解説します。
絶対食べたい!香港グルメ譚仔雲南米線ってどんなお店?
至るところで見かける!香港人が譚仔雲南米線を熱烈支持する証!!
譚仔雲南米線は、香港の至るところで見かけます。
その数70店舗以上!
広いとは言えない領土にあって、ここまで多店舗展開する飲食店は香港では珍しいです。
譚仔雲南米線は香港津々浦々に出店しており、いつどの時間に行ってもお客さんで賑わっています。
これは香港人から熱烈支持される証!と言えましょう。
譚仔雲南米線の概要
ホテルのフロントで「譚仔雲南米線ってどこ?」と聞きたいときは「譚仔雲南米線 邊度呀?(タムジャイ ワンナァム マイシィン ビィンドォアァ―?)」と尋ねてみてね。
きっとすぐ教えてくれるよ!
だって、ホテルのスタッフも休憩時間に食べているはずだから☝
譚仔雲南米線の歴史
創業
1996年譚さんという一族が香港で米線店を開業しました。
味が好評を博し、事業は大成功をおさめました。
経営方針の違いから一部独立
事業の発展とともに、経営方針に異を唱える者が現れるようになりました。
一番の原因は、親族経営だったこと。
家族だと意見に遠慮がきかなくなるものです。
譚仔雲南米線から独立した人たちは、別のブランドを立ち上げることになりました。
そのお店は、香港で譚仔雲南米線に並んで大手米線チェーン店に発展しております。
その名は譚仔三哥(タムジャイサムゴー)!
聞いたことある人も多いんじゃないかな?
日本の会社が買収 融合し世界ブランドを目指す
その結果、譚仔雲南米線と譚仔三哥は長年分かれて経営していました。
そこへきて、この2社は融合することとなったのです。
きっかけは日本の大手外食運営会社、株式会社トリドール。
丸亀製麺を運営し世界ブランドへと押し上げた会社です。
トリドールの社長が香港に来た際、香港で米線を食べ、その美味しさに魅了されたのだとか。
2017年、株式会社トリドールは譚仔雲南米線と譚仔三哥を買収します。
これにより、日本の会社が橋渡しをするかたちで二社は融合することとなったのです。
現在は両者共に譚仔國際有限公司の傘下に入っておりますが、それぞれが育んできた味とブランドをそのまま残して香港内で経営しております。
日本には「譚仔三哥」のブランド名と味で出店しています。
当面はアジア進出を目指しており、シンガポール・中国深センにも出店を果たしました。
香港グルメで譚仔雲南米線が人気の理由とは
さて、香港で譚仔雲南米線が人気の理由は何なのでしょうか。
お手頃価格
まずは何と言ってもお手頃価格であること!
良心的な価格で味を楽しめるので、日常的に利用しやすいのです。
40香港ドル代で食べられるセットメニューもあるよ。
アラカルトで注文しても60香港ドル代で済むから助かるよね。
香港ドルの貨幣価値があまりピンとこないかもしれないですね。
香港に住まう感覚で40香港ドルは400円位だよ。
旅行時に計算しやすいように日本円への換算も添えておくね。
香港に住まう感覚で60香港ドルは600円位。
日本円に換算すると少し高く感じるかもしれないけど、アラカルトは複数名でシェアすることもできるから香港で食事をするなら安く済む方だよ。
さっと食べられる
譚仔雲南米線の魅力は、さっと食べられること。
注文からサーブまでの待ち時間が少なく食事を済ませられます。
結果、お客さんの入りはけも速いので、混雑時でも待ち時間少なく席に着けます。
忙しく働く香港人のライフスタイルと合致しているのです。
実は観光客の皆さんにもおすすめ☝
滞在時間が限られているとスケジュールが過密になり忙しくなりがちだからです。
やみつきになる味!商品開発への熱い情熱!!
譚仔雲南米線は、スープの種類が豊富です。
どの味も美味しくて、「また食べたい」と思わせてくれます。
口にすれば、譚仔雲南米線の商品開発への熱い情熱を感じることでしょう。
バリエーション豊富で自分の味を探求できる
譚仔雲南米線は、バリエーション豊富なスープとトッピング、そして小菜を用意しています。
それを掛け合わせることで、幾重にも違った味を楽しめるのです。
何度か足を運びながら自分好みの味を探求できるのでとても楽しいんですよ!
注文の仕方|香港グルメ譚仔雲南米線
それでは注文の仕方をご紹介しましょう。
初めての方でも安心してご利用いただけるように丁寧に解説します。
手順
注文の仕方がご不安…なんて方もいらっしゃるかもしれません。
私の記憶する限り、譚仔雲南米線の店員さんで英語が通じることは少ないです。
英語でコミニュケーションをとろうとすると嫌がられることが多いです。
先日、私のYouTubeチャンネルのVlogにこんなコメントをいただきました。
今後のリクエストとして米線屋さんぜひお願いします。
オプションが多く難しそうでチャレンジできずにいます…
お任せあれ!手順さえ分かれば誰でも注文できるよ!!
トッピングを選ぶ
まず最初にトッピングする具材を選びます。
基本30種類用意されています。
時期によっては売り切れになっているものもあります。
それでは次に、値段ごとにトッピングの種類をご紹介します。
繁體字と日本語の意味を記載しておきますので、これを参考にしていただけば安心して注文いただけることでしょう。
一番安いトッピング|37香港ドル群
ここに記載のトッピングから一つ選ぶと場合、米線一杯37香港ドルの徴収となります。
二個以上は、増えるごとに5香港ドル加算されます。
ドリンク代は含んでおりません。
酸菜(酸っぱい白菜の漬物、日本人からすると高菜に近い感覚のもの)
魚蛋(魚の練り物をボール状にして揚げたもの、さつま揚げに似ている)
腐皮(湯葉のようなもの、日本の湯葉より分厚くてお口の中で溶けることはない)
火腿(ハム)
二番目に安いトッピング|38香港ドル群
ここに記載のトッピングを一つ選ぶと、米線一杯38香港ドルの徴収となります。
二個以上は、増えるごとに6香港ドル加算されます。
ドリンク代は含んでおりません。
雞肉(鶏肉)
炸醬(豚ミンチ)
冬菇(しいたけ)
魚腐(魚の豆腐のすり身を平たくして500円玉大の円盤状に揚げたもの、モチモチして美味しい!)
豆卜(揚げ ボール状に膨らんでいる)
金菇(エノキダケ)
韮菜(ニラ)
芽菜(豆もやし)
生菜(中華レタス)
三番目に安いトッピング|39香港ドル群
ここに記載のトッピングを選ぶと、米線一杯39香港ドルの徴収となります。
二個以上は、増えるごとに7香港ドル加算されます。
ドリンク代は含んでおりません。
牛肉(牛肉)
豬肉(豚肉)
牛丸(牛肉つみれ)
腩肉(豚バラ肉、肉厚で皮もついていて美味しい!)
四番目に安いトッピング|40香港ドル群
ここに記載のトッピングを選ぶと、米線一杯40香港ドルの徴収となります。
二個以上は、増えるごとに8香港ドル加算されます。
ドリンク代は含んでおりません。
魚片頭(魚のすり身を揚げたもの、見た目は日本の揚げ豆腐に似ているがさつま揚げに近い食感)
墨魚春卷(イカ春巻き)
紫菜墨丸(海苔を練りこんだイカボール)
五番目に安いトッピング|41香港ドル群
ここに記載のトッピングを選ぶと、米線一杯41香港ドルの徴収となります。
二個以上は、増えるごとに9香港ドル加算されます。
ドリンク代は含んでおりません。
豬膶(豚の肝臓)
特色墨丸(40ドル群にある海苔を練りこんだイカボールよりぶりっとして美味)
一番高いトッピング|42香港ドル群
ここに記載のトッピングを選ぶと、米線一杯42香港ドルの徴収となります。
二個以上は、増えるごとに10香港ドル加算されます。
ドリンク代は含んでおりません。
竹笙(キヌガサダケのこと、それ自体に味はないが網状になっておりスープを含んでくれ美味)
滷水豬大腸(湯がいた大腸をマリネードソースに漬けたもの)
違う価格群から複数のトッピングを選んだ場合のお値段は?
違う価格群から複数のトッピングを選んだ場合、米線のお値段は一番高いトッピングが属する価格になり、安いトッピングについてはそれぞれの単価が加算されます。
例えば、特色墨丸(42香港ドル群)と魚腐(38香港ドル群)をトッピングした場合、米線は42香港ドルになり、魚腐の単価6香港ドルが加算されるよ。
つまり米線一杯48香港ドルになるってこと。
米線代にドリンク代は含んでいないけどセット価格になり少し安くなるよ。
スープを選ぶ
譚仔雲南米線は7種類のスープを用意しています。どんな味かご紹介しましょう。
清湯底(クリアスープ)
鶏出汁スープ。
あっさりして口にしやすい。
辛いのが苦手な人はこのスープがオススメ!
(*そもそも辛くないスープなので、辛さの調整はできない)
湖南酸辣湯底(湖南スタイルの酸辣スープ)
酸っぱくて辛いスープ。
雑味がなく、唐辛子等喉にはりつきそうなものが浮いていない。
辛さに自信がないけど、米線ならではな辛くて酸っぱい味がどんなものか楽しみたい人にオススメ。
私はこれが一番好き☝
(*辛さが固定されており、辛さの調整はできない)
重慶酸辣湯底(重慶スタイルの酸辣スープ)
酸っぱくて辛いスープ。
湖南酸辣湯底に比べると、コクと深みがありドロッとした仕上がり。
唐辛子等細かくて喉に張り付きそうなものが浮いている。
麻辣湯底(マーラースープ)
スパイス感強めのスープ。
口に含むと、花椒特有のビリビリっとした感じが口の中に走る。
鮮蕃茄湯底(トマトスープ)
トマトをふんだんに使っておりマイルド。
トマト特有の甘さもあり、辛さを包み込んでくれる。
泡椒酸菜魚湯底(中国漬物を使った魚菜魚鍋のスープ)
泡椒とは中国漬物の一種で、青唐辛子に似たパプリカを酢漬けにしたもの。
これをベースに作った酸菜魚鍋のスープ。
平たく言うと酸っぱくて辛い味。
これに泡椒特有のスモーキー感と魚の香りが加わり、プレミアム感のある仕上がりとなっている。
辛さを選ぶ
辛さのレベルは9段階。
日本人の舌からすると小辣でも普通に辛いです。
辛いのが苦手な方は、入れても3小辣位迄にしておくのがベターな気がします。
私はいつも10小辣を好んで選んでいます。
(スープが7種類ある内、清湯底(クリアスープ)と湖南酸辣湯底(湖南スタイルの酸辣スープ)は辛さの調整ができません。)
小菜を選ぶ
希望する場合は、小菜を選びます。
商品によっては一人でも食べきれる小鉢サイズも用意されております。
(アフタヌーンティータイム(下午茶2pmから4pm迄)に利用すると、米線とドリンクに小菜もセットになったお得メニューもあります。)
小菜の種類は次のとおりです。
湖南土匪雞翼(湖南スタイルの手羽先、癖はなく食べやすい、ピリ辛)
新疆香草雞翼(新疆スタイルの手羽先、香草とスパイスをふんだんに使っており風味は強め、ピリ辛)
四川麻辣雞翼(四川スタイルの手羽先、花椒がきいてスパイシー感強め)
蒜椒雞足筋(大蒜唐辛子ソースに付け込んだ鶏の足(もみじ)、弾力感あって美味)
巴蜀爽脆生腸(四川風の辛いソースに付け込んだ大腸のぶつ切り、弾力感あって美味)
麻辣豬耳(ミミガーに麻辣ソースをかけたもの、コリコリ食感と花椒の香りが心地よい)
蜀香肚絲(大腸を細切りにしチリソースと和えたもの)
四川青椒皮蛋(皮蛋に四川風の辛いソースをかけたもの)
蒜泥白肉(豚バラ肉のスライスに大蒜ソースをかけたもの モッチリして美味)
紅油木耳(きくらげにチリソースをかけたもの)
紅油青瓜(たたきキュウリにチリソースをかけたもの)
新鮮油菜(生菜/蒜菜/芽菜)(油を注いだお湯で茹でた野菜のこと、レタス、ニラ、もやしの三種類から選べる)
食レポ|香港グルメ譚仔雲南米線
それでは、私ミシェリーが実際に足を運んだときの模様をご紹介しながら食レポしたいと思います。
店舗の雰囲気やサービス
譚仔雲南米線の店構えはこんな感じ。
赤い楕円形が譚仔雲南米線のロゴです。
(お顔が映らないようにうっすらモザイクを施しています。)
店内の様子はこんな感じ。
これは夕方4時位、丁度アフタヌーンティータイム(下午茶)が終わりそうな時間。
それでも結構席が塞がっており、待つこともしばしば。
私が注文したもの
これが私の注文したものになります。
米線
トッピング:魚腐(38香港ドル群)
スープ:湖南酸辣湯底(湖南スタイルの酸辣スープ)
辛さ:湖南酸菜湯底は辛さが固定されているので調整不可
小計38香港ドル
小菜
麻辣豬耳(ミミガーに麻辣ソースをかけたもの、コリコリ食感と花椒の香りが心地よい)
小計32香港ドル
ドリンク
凍檸檬茶(冷たいレモンティー)
小計3香港ドル(セットドリンク代、単品で頼むともう少し高い)
実食
それでは早速実食です。
スープ・米麺・トッピング・小菜の4つの視点から食レポをお届けします。
気になるスープのお味は?湖南酸辣湯底の場合
湖南酸辣湯底は、見た目は白濁スープです。
これを一口含むとびっくり!
酸っぱくて辛い味がお口の中に一気に広がります。
見た目大人しい割に、パンチのある味なんですよ。
他のスープと違い、唐辛子やスパイスのかけらが浮いていません。
喉に張り付いて、咳が止まらない…なんて心配もありません。
辛さは固定されているので調整できませんが、これくらいの辛さならまぁ耐えうるかなぁという強さです。
米線てどんな麺なの?食感は?
この麺が驚きの旨さ!
つるつるもちもちな食感なんです。
米線は、石臼で水につけたお米を擦り、沸騰するお湯の中に麺の太さにギューッと絞り出して仕上げたものです(これは古典的な製法、現代では工場製造)。
表面がつるつるなのに、麺がスープによく絡んでくれます。
お米の麺なのでお腹にもたまり、満足感を得られます。
トッピングにオススメ!魚腐ってこんな感じ
私の選んだトッピング、魚腐をご紹介しましょう。
魚腐は、魚のすり身と豆腐を混ぜ揚げたものです。
私はこれが大好きで、必ず注文します。
味に癖がなく、触感モッチモチ☝
さつま揚げとはまた違い、病みつきになることでしょう。
ぜひ一度お試し下さい。
注文しなくてもついてくる基本のトッピング
もやし・ニラ・湯葉が必ず入っております。
よっぽどお好きでない限りは、これらは敢えてトッピングに選ばなくてもいいかもしれません。
この小菜は旨い!麻辣豬耳のススメ
麻辣豬耳は、豚の耳(ミミガー)に麻辣ソースをかけたもの。
私ミシェリーが譚仔雲南米線で一番好きな小菜です。
丁寧に下処理されており、臭みは一切ありません。
コリコリとした食感が食べていて心地よく、麻辣ソースに使っている花椒がいい香りです。
食感と風味が胃を開き、食欲を増してくれます。
麻辣豬耳は別記事「香港絶品グルメ!豚耳(猪耳)をテイクアウトで楽しむ方法」でも詳しくご紹介しております。
もしよろしければ併せてご覧ください。
お会計は?
食事が終わったらレジへ。
私は香港の交通ICカード八達通(オクトパス)で済ませました。
米線:38香港ドル
麻辣豬耳:32香港ドル
凍檸檬茶(冷たいレモンティー):3香港ドル(セット価格)
合計73香港ドル
日本円に換算すると高い!と感じられた方へ。
ドリンクを単品で注文し、お料理は小さいお椀にとってシェア食べすることもできます。
香港滞在中は食べ歩くことになるでしょうから、そういう食べ方もアリでしょう。
(個人経営のお店に行くと「一人一杯は頼んで」と言われることもあるので注意。)
譚仔雲南米線で香港の味を体験してみて!
今回は「絶対食べたい!香港B級グルメの王者譚仔雲南米線の魅力徹底解説」と題してブログをお届けしました。
譚仔雲南米線は、香港に移り住んだローカルによって育まれた香港の味!
彼らの愛する酸っぱ辛いもちもちスープ麺がどんなものか、ぜひ香港で体験してみてくださいね。
それでは、また!