マカオでポルトガル語は息づいているのか

私見シェリーの描いたマカオでポルトガル語は息づいているかのアイキャッチ「マカオ旅行ポルトガル語は必要? MACAU

マカオポルトガル語の表示物で溢れています
。二番手に表示されているのは英語ではなく繁体字。
やっぱりマカオ観光には、ポルトガル語は必要なの?
そんな疑問をもった私ミシェリーが次回の渡航のためにそのあたりを調査してみました。

比較的最近、一人でマカオへ日帰り旅行に行ってきました。

一人で行った上に、極力公共交通機関を使って目的地に行こうと決めた私は、思わぬアクシデントに見舞われました。

掲示物に英語の記載がないよー!
意味が分からない💦

バスの案内表といった掲示物は主にポルトガル語と繁字体で表示されております。
英語の記載がどうも見当たらないのです。

多くの場合、外国人観光客は五つ星ホテルの運行するフリーシャトルバスに乗り込んで移動しますから困らないでしょう。
困ってるのは、イレギュラーな移動手段を選んでしまった私くらい(笑)

マカオ旅から香港に戻った後、あまりにも上手に回れなかったことから一人反省会をしたほど。
そんな中で、ふと疑問に思ったのです。
マカオではポルトガル語の普及率ってどれ位なんだろう?と。

マカオのイメージ図、Pixabayからダウンロード

マカオのポルトガル語普及率は?

マカオでポルトガル語が公用語であることは厳然たる事実です。
そんな中ではありますが、マカオにおけるポルトガル語の使用率は何パーセントだと思います?
なんと、たった2.3パーセント(2023年)なんです!

これでポルトガル語をマカオの公用語と呼んでいいのか?という疑問を感じるところです。
マカオで実際一番使われる言語は広東語であり、公用語を大きく超えた85%もの使用率になっているのです!

マカオでは、実際にはポルトガル語はあまり使用されていないのです。
衝撃的ですよね。

マカオでポルトガル語は公用語であり続けるのか

この状況を鑑みて気になるのは、マカオの公用語がポルトガル語から見直される日がくるのではないかということ。
今のところ、こういった議論はなされていないようです。

マカオのイメージ図2、Pixabayからダウンロード

マカオでは、役所の公文書作成にあっては、現在もポルトガル語を使用しております。
マカオでのポルトガル語の使用率が低いからとはいっても、公用語をすぐ切り替えることは容易ではなさそうだなと感じるところです。
使用率こそ広東語が高いでしょうが、今後の方向性としては、中国大陸の言語普通話に風向くような気もします。
これは、香港にいても感じることです。

マカオでポルトガル語をよく目にする場所

マカオポルトガル語は公文書によく使われるという話をしましたが、他にもそういう場所はあります。
それは、ポルトガル料理のお店です。

ポルトガル料理のイメージ図、Pixabayからダウンロード

ポルトガル料理ですから、当然、メニュー表はポルトガル語
冒頭に貼った私のYouTubeチャンネルのVlog一人でぷるぷるマカオ旅では、時間不足で行けませんでしたが、マカオにはポルトガル料理の有名店が多くあります。

Antonio Macau のサイトへ(しばらくリノベーションにより営業中止)

ロイヤルブルーのコーディネートが魅力的ポルトガルマカオ料理の高級店です。
韓国ドラマ「宮」の最終回にも登場しました。
店主のAntonioさんは、有名人。
バターたっぷりだけど、ぺろっと食べてしまう、きっとあなたも虜になるレストランです。

ポルトガルレストランのメニュー表は、ポルトガル語がメインで表示されていることが多いです。
食からして、マカオのルーツは、ポルトガルにあるのだなということを感じます。
観光客の利用を想定して英語の表示もされておりますので、安心してご利用いただけます。)

マカオにだけ存在するポルトガル語スラング

ポルトガル語は、ポルトガル人マカオに伝えた言語です。
そんなポルトガル語ですが、実は母国ポルトガルでは使われないスラングがマカオには存在します。
つまり、ポルトガルにはないけれどもマカオでだけ使われるポルトガル語があるのです。

 manhã de nevoeiro

直訳「霧の朝」という意味のフレーズになります。
実はこれ、実際に意味するところではないのです。
なんていう意味だと思います?

マカオにあるポルトガル語スラング「manhã de nevoeiro」霧の朝、つまり二日酔いの朝のイメージ図、Pixabayからダウンロード

「二日酔いの朝」これが、実際に意味するところ。
ポルトガル語にユーモアが乗っかったのは、広東語を操る人々によるところではないかと思います。
広東語話者には、シュールでユニークなものを好む傾向があるんです。
香港でも、そういう言葉遊びによく遭遇します。
香港人もマカオ在住中華系の人々に同じく広東語話者)。

Delay No More

例えば、香港には、G.O.D(Goods of Desire)というブランドがあります。
そこで、Delay No More というロゴが入ったTシャツがあります。
直訳は、「二度と遅れるな!」という意味ですが、実はこれにも隠された意味があります。

Delay No More とは 屌你老母(diu nei lou mou)
ファックユアマム(F*uck Your Mom)っていう意味なんだよ(汗)。

デザインは格好いいのですが、香港では恐ろしくて着用できません(笑)
香港のご婦人はパワフルですから…(笑)。

日本なら、そういった隠語を知る人は少ないですから、着ても大丈夫なはず!
マカオと抱き合わせて香港に滞在される方、お土産にチェックされるとよろしいかと思います。

まとめ|マカオでポルトガル語は必要?2024

【まとめ】マカオでポルトガル語は必要?2024
  • カジノ&ホテルエリアではポルトガル語の必要性には迫られることはない
  • 公共交通機関を利用しローカルを楽しむなら多少のポルトガル語を抑えておくと楽

マカオ旅行では、カジノやホテルエリアを楽しむ場合ポルトガル語の必要性に迫られることが全くありません

ポルトガル語を調べるイメージ図、Pixabayからダウンロード

しかし、今回私が旅したように、ローカルの目線であちこち散策するのであれば、多少のポルトガル語は見慣れておくと楽だなと感じました。
とはいえ、学んですぐ使えるほど簡単な言語ではありませんので、バス停の出発地、目的地等、必要最低限の名称を抑えておく程度でよいかと思います。
それだけでも、私のように慌てることなく、安心して観光を楽しめると思います。

社会のシステムと、住まう人のルーツが入り混じることで生じた公用語と使用語のギャップに驚くとともに、不思議な都市だなと感じました。

移り変わりゆくマカオの姿を、今後もお隣都市香港から見つめていきたいと思います。

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