香港政府は香港北部エリアの北環線建設プロジェクト着手を発表しました。
完成する頃には、現在の香港の様子が大きく変わることが期待されています。
今回は、そのプロジェクトの詳細についてご紹介します!
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北環線ってどんな線?

北環線(Northern Link)は、香港北部に建設される予定の鉄道線路です。
主線と支線の二つの路線から構成される予定です。
北環線主線とは

北環線の主線は、香港北西部と北東部を横断して結ぶ路線です。
香港北西部側は屯馬線(Tuen Ma Line)の錦上路駅(Kam Sheung Road Station)に、北東部側は東鐵線の(East Rail Line)上水駅(Sheung Shui Station)と落馬洲駅(Lok Ma Chau Station)の中間付近にあたります。
具体的には、この区間に「錦上路駅」「凹頭駅(Au Tau Station)」「牛潭尾駅(Ngau Tam Mei Station)」「新田駅(San Tin Station)」「古洞駅(Kwu Tung Station)」の5つの駅が設置される予定です。
北環線支線とは

北環線支線は、主線に建設される新田駅と中国深センのイミグレーション「皇崗口岸(Huanggang Port Control Point)」を結ぶ路線です。
これまで「皇崗口岸」へは、バスでのアクセスしかできませんでした。
北環線支線の開通により、電車での直結が実現。
中国本土深センとの行き来がより便利になります。
中国本土の基準を採用

これまで香港MTRは、英国や欧州の基準を参考に建設・運営されてきました。
しかし、今回の北環線建設着手の発表では、中国本土の基準を採用することが協調されています。
路政署(Highways Department)の邱國鼎(YAU Kwok Ting, Tony)署長は会見で、次のように述べました。
「現在、中国本土の鉄道基準は世界基準であるだけでなく、国際的にも先進的です。…たとえば、コンクリート構造物、鉄骨構造物、信号システム、基礎設計などの工学技術はすべて香港にも適用可能ですが、香港では台風が頻繁に通過するため、風に関する基準は特に厳しく調整が必要です。また、香港の地質環境や地盤沈下のリスクも考慮し、いくつかの基準や設計も調整されることになります。」
現在看到國家而言,鐵路標準可以說是不只世界標準,更領先國際…例如舉例工程上混凝土結構、鋼結構、信號系統、地基設計全部都適用香港,部分地方要調整。香港風力要求是特別嚴格,因我們是會有颱風地方,所以需要一些調整。另外因香港地質環境,例如一些沉降要求亦會調整。
2025.7.9会見発表より
北環線が完成するとどうなる?香港の未来像

香港北部に北環線が完成すると、香港はどんな風に変貌を遂げるのでしょうか。
ここではその未来像を述べます。
香港北部の都市化が加速
香港北部とは、「新界(New Territories)」と呼ばれるエリア。
地図で見ると、「深圳市」の南側に位置し、大自然に恵まれた郊外地域です。
現在の新界は、自然豊かでのどかな環境が広がり、住宅価格も比較的低めです。
そのため「中国本土に近い郊外の田舎」といった印象を持たれることもあります。
しかし、北環線の開通により、このエリアは一気に大都会に変貌を遂げる可能性があります。
新界エリアの住宅価格の上昇と居住環境の変化
北環線は、中国深セン市の「皇崗口岸」とつながり、その先には福田(Futian)エリアが広がっています。
福田はすでにビジネス街広がる大都会であり、都市の中心地として知られています。
このため、新界の住人にとって深センとのアクセスが格段に向上し、より豊かな生活への期待から住宅需要が高まるのは確実です。
実際、香港居民の若年層を中心に、新界エリアの不動産投資や転居の動きが増加しています。
粤港澳大湾区Greater Bay Areaの地域一体化の進展
粤港澳大湾区は、中国南部の経済圏の総称です。
香港、マカオ、珠海、そして周辺の都市を含みます。
現在、香港と中国深センを結ぶ口岸(イミグレーション)のうち、MTRでアクセスできるのは羅湖口岸(Lo Wu Control Point)と落馬洲口岸(Lok Ma Chau Control Point)の2つです(2025年7月現在)。
今後、皇崗口岸も北環線とつながり、より便利に。
本土との行き来が容易になり、地域の一体化が一層進むことが期待されます。
こういった施策を通して、香港と中国本土、そして粤港澳大湾区全体の連携が深まり、未来の発展に大きく寄与することでしょう。
次世代の香港へ:北環線と香港の未来
今回は「香港・深セン結ぶ北環線、皇崗口岸にリンク【2034年に完成か】」と題しブログをお届けしました。
北環線の建設は、香港を囲む粤港澳大湾区の繁栄に大きく貢献し、今後10年以上にわたる長期的な発展を促すことでしょう。
引き続き、最新の動向に注目していきたいと思います。

